もう2週間ほど前になりますか、とある日曜に家族で某ファミレスに行った時のことです。
最近自室の模様替えにこっている娘のリクエストで、あちこちの家具屋さんや
インテリアショップを見て廻った帰り、家の近くのファミレスに入ったのです。
車で行ったのですが、娘が運転手になるのでビールOK〜♪でありまして
夫と私は迷うことなく生ビール大ジョッキを注文しました。
あれこれ喋りながら食事は続き、夫がビールのおかわりをしまして
私も遅れをとってはならん!と注文するために、ジョッキの底3センチほどに残った
ビールを飲み干そうとしたその時です・・・・・
ジョッキが・・・ジョッキが・・・・変!!!!
大体ビアジョッキというものには、しっかりとした取っ手がついておりますよね。
そこをしっかと握って、ぐいぐいっと飲み干してプハ〜ッと・・(わかったから先を急げ)
その取っ手がですね・・・・・
無かったんです。
まるでもぎとられたように、根本のほうが割れて無くなってたんです。
「え?え???えーーーー???」とオロオロして、テーブルの上を見るわたくし。
夫と娘が不審げに見ております。
「ないよー、取っ手がないーーー」「へ???」「・・・んっ?」
かよわき力のわたくしが、まさか引きちぎったわけではあるまいが
もしやテーブルの上に転がっているやもしれん、と必死で探すわたくし。
「初めから取れてたんじゃない?」「・・・気がつかなかったの?」
夫と娘の顔は、笑いをこらえつつもわたくしを非難しております。
そこで店の人を呼び、かくかくしかじか、と事情を説明すると・・・
若い店員さんの目がまんまるになりました。
「あのね、私が引きちぎったわけじゃないのよ!ほんとよ」必死で訴える私。
「申し訳ございません!お怪我なかったですか」必死にアタマを下げる店員さん。
「すぐに取り替えて参ります!!!」「・・あ・・・はあ・・・」
「持ってきた時に気がつかなかったのかしら、あの人」と娘。
「サーバーからビールを注ぐときに気がつかなかったのかな」と夫。
「さらにそれを受け取ってママに渡したのはパパだよね、気がつかなかったの?」と娘。
「気がつかなかったよ〜、受け取った時も渡した時も」と夫。
そしてふたりの眼は私にそそがれました。
「そんなに飲んじゃうまで気がつかなかったのーーー???」
ごもっともでございます。まっったく気がつきませなんだ。
結局わたくしは一杯サービスして頂いたビールを含め、したたかに大ジョッキをあけ
ちゃぽちゃぽお腹になったのでありました。
ちなみに店長さんらしき人が会計をしたのですが、彼はこの一件について
何の報告も受けていなかったらしく、終始にこやかにマニュアル通りの対応をしてくれたのでした。
それにしても、です。
ミスというのは、こういうふうに出来上がっていくこともあるんですね。
ビアジョッキを洗うべく食器洗浄機を操った人・それを乾燥させてどこかの棚に置いた人
注文を受けてサーバーから生ビールをついだ人・それを運んだ人・・・
そしてそれを受け取って(私に)渡した人・そしてそしてそれを飲んだ人・・
誰ひとりとして、取っ手がむしりとられて無かったという事実を知ることがなかった。
そんなふうに「考えられな〜い」ミスというものが完成するものなんですねー。
それから数日後、友達に呼び出されてそのファミレスに行きました。
同じ店員さんが注文したコーヒーを持ってきてくれたので
「今日はちゃんと取っ手がついてるね
w」とカップを指し示したのですが
「・・は???」と不思議そうな顔をし、かなりの間をおいて
「ああ〜〜!」と思い出したようでした。
・・・・こらこら店員氏、忘れるような昔のハナシではないぞw
ほんの数日前のことだぞ。
やっぱりミスの根源は彼にあったかw、と思ったわたくしなのでした。
そしてわたくしも今度からジョッキを扱う時は、オッサンみたいにタナゴゴロで包んで
むんずと掴むんじゃなくて、上品に取っ手を持って飲みましょうと思ったことでした。